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ペルソナと転職「その仮面、本当のあなたですか?」

今回は、心理学やマーケティングでも良く使われる言葉、「ペルソナ」について書かせていただきます。

ペルソナとは

ペルソナというのは、元来は古典劇において役者が用いた「仮面」のことです。この言葉を有名にしたのは、心理学者カール・グスタフ・ユングで、「人間の本来持っている内的側面に対する外的側面」を表す言葉として「ペルソナ」を用いました。

人は誰しも複雑な心理的な内的側面を持っていますが、そのナイーブな側面を常にすべて外側、つまり社会にさらけ出して生きるわけには行きません。それでは余りに自分が傷つき過ぎて生き辛くなってしまうからです。そのため人間は自然と仮面をつけて、本来の自分とは違った自分を演じて社会に適合しようとします。この仮面がペルソナです。

例えば、ユングの時代は今よりも男性は逞しく男らしく、女性は淑やかに女らしくというものが社会から求められていました。しかしもちろん内面は女性的な男性や男性的な女性もいたのです。

彼ら、彼女らは男らしさ、女らしさというペルソナを被って生きることで、社会から疎外されないように適合したのでした。

ペルソナの弊害

本来の自分である内面を覆い隠すペルソナにより、今度は社会から常に仮面の自分が求められるようになり、内面と外面の断絶に苦しんだり、極端な場合、外面のペルソナを本当の自分だと思い込んでしまうということが起きてしまいます。

本当の内面との分裂や本来の自分の消失は、やがては心身の病のような形で外側に現れてくるようになります。パントマイムの神様・沈黙の詩人と言われたマルセル・マルソーは、笑っている仮面を被ってばかりいるうちに、それが外れなくなり、仮面は笑いながら、心では悲嘆にくれるというパフォーマンスでペルソナの苦悩を表現しました。

転職とペルソナ

現代の会社での生活でも、ペルソナの存在が日々の社会生活を支えています。問題はそのペルソナが過度になりすぎたとき、本来の内的な自分を押しつぶしてしまいそうになった時です。日々の仕事で仮面を被っている自分にあまりに疲れたとき・・その時は転職を検討すべきかも知れません。

「この仕事、自分の性格に向いてないな」

全力で仕事に取り組んだ結果、本当にそう思うのであれば、一度しっかりと自己分析をして、内面の自分と仕事に求められる自分の分析をしてみるべきです。ペルソナに乗っ取られて仮面が取れなくなり、本当の自分がわからなくなってしまう前に。


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