fbpx

ダグラス・ホールのキャリア理論①「キャリアとは何なのか」

ダグラス・ホールのキャリア理論

私たちが、キャリアアップやキャリアチェンジなどとキャリアという言葉を使うとき、いったいそのキャリアとは何を意味しているのでしょうか?昇進や役職といった職務や職位、またそれらを実現してきた個人の経歴や専門的な能力を意味するのが一般的と捉えられているのではないでしょうか。

ボストン大学マネージメント・スクールにおいて組織行動の教授を務めるダグラス・ホールはキャリアについて独自の定義を行っています。

・キャリアとは、成功や失敗を意味するものではないく、早い昇進や遅い昇進を意味するものでもない。

・キャリアにおける成功や失敗は、キャリアを歩んでいる本人によって評価されるのであった、研究者・雇用主・配偶者・友人といった他者によって評価されるわけではない。

・キャリアは行動と態度から公正されており、キャリアを捉える際には、主観的なキャリアと客観的なキャリア双方を考慮する必要がある。

・キャリアはプロセスであり、仕事に関する経験の連続である。

ホールがこのようにキャリアを定義した背景には、1980年代の産業社会における構造改革が関係しているようです。この構造改革によって、個人と会社など組織の関係性が変化したと考えています。

その中で従来のキャリアというイメージから、新しい自己思考的なキャリアに変化をし、それをホールは「プロティアン・キャリア」と定義しました。

プロティアン・キャリアとは

・キャリアとは、成功や失敗を意味するものではないく、早い昇進や遅い昇進を意味するものでもない。

・キャリアにおける成功や失敗は、キャリアを歩んでいる本人によって評価されるのであった、研究者・雇用主・配偶者・友人といった他者によって評価されるわけではない。

・キャリアは行動と態度から公正されており、キャリアを捉える際には、主観的なキャリアと客観的なキャリア双方を考慮する必要がある。

・キャリアはプロセスであり、仕事に関する経験の連続である。

ホールの主張によれば、構造改革により、個人と社会組織の間の「心理的契約」が変化したことが原因とされます。特徴的な変化として、人々にとってキャリアとは、組織内のキャリアから、個人の仕事における心理的成功を目指す自己思考的なキャリアへの変貌を遂げました。

ホールは、キャリアとは「組織によってではなく、個人によって形成されるものであり、キャリアを営むその人の欲求に見合うようにその都度方向転換するものである」との主張を行いました。

これを変幻自在の意味を持つ、ギリシャ神話のプロテウスになぞらえ、「プロティアン・キャリア」と表現しました。

次回はダグラス・ホール「プロティアン・キャリア」についてより、具体的な解説を致します。


無料転職カウンセリングを渋谷オフィスにて行っております。気軽にお問い合わせください。お問い合わせはこちら