なぜ、松崎しげるは転職の面接に強いのか。第一印象と認知バイアス。

こんにちは。アビリティスタッフの高山彩香です。

今回も、転職に役立つトピックをお届けします。

 

先日、ある転職を検討されている男性からこんな相談を受けました。その方は書類審査は通過するものの、なかなか面接が通過出来ないと悩んでいたのです。

「私は仕事上の経験はそれなりにあるつもりなのですが、どうも面接の第一印象が良くないようなのです。

親しい友人に意見を聞いてみると、どうやら、私が色白で、痩せ型で声が小さいため、印象が弱いのではないかとのこと。この際、松崎しげるのように日焼けサロンで真っ黒にしてから面接に行けば、なんて言われてしまいました。まったくふざけた話ですが、実際、そんな風に人を外見で判断することはあるものなのでしょうか?」

 

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もし、あなたの会社に松崎しげるが面接に来たらどうでしょう。有名であることは別として、色が黒い、それだけで面接時の評価は上がるものなのでしょうか。

結論から言えば、確実に評価は上がります。もちろん採用されるポジションにもよりますが、営業なら間違いなく数倍評価があがり、その他の職種でもプラスになることはあれ、マイナスになることはほぼないでしょう。

なぜか。色が黒い→積極的な人間だ。

と、みなされるからです。これ、私の勝手な意見ではなく、ちゃんとした研究がなされた結果です。それは後ほど。

どんな職種でも消極的よりは積極的が良いに決まってますよね?

だとしたら、松崎しげる以外に、面接に強い人材はそうは見当たりません。

「ええ・・面接ってそんな適当なものなの?もっと人間性をしっかり見るのが採用する人の役割じゃないの?」

そうなんです。面接って、かなり「そんなもの」なんですよ。

 

認知バイアス

みなさん、認知バイアスということばを聞かれたことはあるでしょうか。

この認知バイアスは、少し前に、司法の現場で裁判員制度が出来たときに話題になりました。

例えば、同じように殺人を起こしてしまった被告人が二名いたとします。

一人目は、大柄で、鋭い目つきのいかつい中年男性。もう一人は、か細い美麗な色白の若い女性。

さて、どちらが刑が重くなるでしょうか?

そうです、同じ罪を犯したはずの二人なのですから、どちらも同じ量刑のはずなのに、ついつい、いかつい男性が刑が重くなり、弱い女性のほうが同情を招いて刑が軽くなってしまう可能性があります。これが一般人が人間を裁く裁判員制度の懸念点として取り上げられた認知バイアスのリスクといいます。

私たちは人間であり、人間は様々は先入観を基に物事を判断しているのです。絶対に公平な判断というものはありえません。

先ほどの例ですと、一般的に、男性のほうが力が大きく、力が強い→だから攻撃的で、暴力的だ。 顔が怖い→性格も凶暴に違いない

こんな風に、私たちは無意識に人を判断しています。

そして、これが、たとえば母親に虐待を受け続けた子供などは、逆に女性は暴力的だ、などと思いこんでいるかも知れません。

このように、様々な人の置かれた環境や立場によって、非常にもろく、非論理的で、あやふやな偏見によって行われる価値判断。これが「認知バイアス」なのです。

 

さて、面接の話に戻りましょう。

名古屋大学の大橋正夫教授らが以前に発表された、「印象に影響する相貌の8つのカテゴリー」というものがあります。

人々が、どのように人を外見で判断しているかをわかりやすくカテゴライズしたものです。

8つのカテゴリーの一例を簡単にまとめました。

 

「印象に影響する相貌の8つのカテゴリー」

・骨の細い、色の白い、顎の小さい、唇の薄い → 消極的な、内向的な人

・やせた、背の高い、面長の、鼻の高い → 知的な人

・背の低い、額の狭い、目の細い、歯並びの悪い → 責任感のない人

・髪の毛の硬い、あがり目の、かぎ鼻の、ほほのこけた  → 不親切な人

・髪の毛の柔らかい、目の丸い、ほほのふっくらした  → 親切な人

・額の広い、目の大きい、鼻がまっすぐ、歯並びの良い  → 責任感のある人

・太った、丸顔の、下がり目の  → 心が広い、知的でない

・色が黒い、骨太の、口が大きい  → 積極的な人

 

どうですか?これを正直に相手に言ったら、もはやセクハラと言われても仕方ないレベルの偏見ぶり。いや、髪の毛が硬いから不親切って・・どうゆうことですか。

でも、こんなものなんです。多くの人がこのようなイメージで人を外見で判断しているのです。(大橋教授の研究によれば)

人間は、自分が培って無意識の中に眠らせている膨大なデータベースから、目の前にある未知のものを推論し、安全か有益かなどを瞬時に分析する力を持っている。これが、いわゆる直感です。(この直感は、今話題のAI・人工知能が人間を越えられない重要な能力だと言われています)

面接という、短時間で相手を出来る限り分析するという作業のときに、人はどうしても、この最終兵器である直感に頼りたくなるのです。

面接に限らず、「第一印象は外見がすべて」とまで言われるのにはこのような理由があるのです。

 

そして、その直感は、それが人間にしか出来ないすごい技であるが故に、偏見に満ちた認知バイアスのリスクにさらされているのです。

 

そのために、髪の毛が硬いから不親切な人だね、とか思われちゃうんですよ。失礼ですよね、まったく。

 

結論です。

 

松崎しげるのように日焼けしたら面接に受かりますか?

「その黒光りに日焼けした肌のおかげで、積極的な人だと思われる可能性があります。

おまけに貴方が、背が高くて、髪の毛がさらさらで柔らかければ、責任感があって親切な人だとも思われます。

さらに、大きな口で愛のメモリーを歌って見せれば、

合格通知は限りなく近くなるでしょう」

 

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文:アビリティスタッフ 高山彩香

 

 

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